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【後編】Arduinoでゲーム機!テトリス完成への最終ステップ

arduino

はじめに

前回の記事では、Arduinoでテトリス風ゲームを作るためのハードウェア構成と配線について解説しました。本記事では、その続きとしてゲームプログラムの実装にフォーカスし、ゲームの基本動作から応用機能まで詳しく説明します。

前編をまだ読んでいない方は、先に**Arduinoで簡単なゲーム機(Tetris)を作る(前編)**をチェックしてください。

 

ゲームプログラムの概要

Arduinoを使ったテトリス風ゲームは、以下のような流れで動作します。

  1. ブロックの生成:ランダムな形のブロックが画面上部に登場。
  2. プレイヤーの操作:ボタンでブロックを移動・回転。
  3. ブロックの落下:一定時間ごとにブロックが下に移動。
  4. ラインの消去:横一列が埋まるとラインが消去される。
  5. ゲームオーバー判定:ブロックが画面上部に到達すると終了。
  6. スコアの記録:プレイヤーのスコアを更新し、ハイスコアも保存。

ゲームプログラムの実装

1. 必要なライブラリの導入

ArduinoでOLEDディスプレイを使うために、以下のライブラリをインストールします。

  • Adafruit GFX(グラフィック描画用)
  • Adafruit SSD1306(OLEDディスプレイ用)
  • EEPROM(スコア保存用)

Arduino IDEのライブラリマネージャーで上記をインストールしておきましょう。

2. 基本プログラムの作成

以下のコードをArduinoに書き込むことで、基本的なテトリスの枠組みが動作します。

#include <Wire.h>
#include <Adafruit_GFX.h>
#include <Adafruit_SSD1306.h>

#define SCREEN_WIDTH 128
#define SCREEN_HEIGHT 64
Adafruit_SSD1306 display(SCREEN_WIDTH, SCREEN_HEIGHT, &Wire, -1);

const int leftButton = 2;
const int rightButton = 3;
const int rotateButton = 4;
const int dropButton = 5;

void setup() {
  pinMode(leftButton, INPUT_PULLUP);
  pinMode(rightButton, INPUT_PULLUP);
  pinMode(rotateButton, INPUT_PULLUP);
  pinMode(dropButton, INPUT_PULLUP);

  display.begin(SSD1306_SWITCHCAPVCC, 0x3C);
  display.clearDisplay();
  display.setTextSize(1);
  display.setTextColor(WHITE);
  display.setCursor(0, 10);
  display.print("Tetris Game Ready");
  display.display();
}

void loop() {
  if (digitalRead(leftButton) == LOW) {
    // 左に移動
  }
  if (digitalRead(rightButton) == LOW) {
    // 右に移動
  }
  if (digitalRead(rotateButton) == LOW) {
    // 回転
  }
  if (digitalRead(dropButton) == LOW) {
    // 落下
  }
}

3. ブロックの生成と移動

ゲームの基本となる「ブロックの生成」と「移動」について説明します。

ブロックの形状データ

テトリスのブロックは、2D配列として定義します。

const byte blocks[7][4] = {
  {0x0E, 0x04, 0x04, 0x00}, // I
  {0x0C, 0x06, 0x00, 0x00}, // S
  {0x06, 0x0C, 0x00, 0x00}, // Z
  {0x0E, 0x0A, 0x00, 0x00}, // T
  {0x0E, 0x08, 0x08, 0x00}, // L
  {0x0E, 0x02, 0x02, 0x00}, // J
  {0x0E, 0x0E, 0x00, 0x00}  // O
};

ブロックを落下させる

ブロックを一定時間ごとに1マスずつ下に移動させます。

void moveBlockDown() {
  // ブロックの位置を下げる処理
}

4. ライン消去とスコア加算

横一列が埋まったときに消去し、スコアを加算します。

void checkLineClear() {
  for (int row = 0; row < 10; row++) {
    if (/* 条件: すべての列が埋まっている */) {
      // 行を削除し、スコアを加算
    }
  }
}

5. ゲームオーバー判定

ブロックが画面上部に達したらゲームオーバーです。

bool checkGameOver() {
  // 画面上部にブロックがあるか確認
}

応用機能の追加

1. スコア表示と保存

EEPROMを使ってスコアを保存し、次回のゲームでもハイスコアを維持できます。

void saveHighScore(int score) {
  EEPROM.write(0, score);
}

2. サウンドエフェクトの追加

ブロックが落ちる・回転する・ラインが消えるときに効果音を鳴らします。

void playSound(int frequency) {
  tone(6, frequency, 100);
}

3. Wi-Fiランキング機能(ESP8266との連携)

スコアを**ESP8266でWebサーバーを構築する**の技術を使ってクラウドに送信し、ランキングを作成できます。

まとめ

本記事では、Arduinoを使ったテトリス風ゲームのプログラム実装について詳しく解説しました。

学んだこと

  • ブロックの描画・移動・回転の処理
  • ライン消去とスコア加算のロジック
  • ゲームオーバー判定
  • サウンドやWi-Fiランキング機能の応用

次のステップとして、ゲームの難易度調整デザインのカスタマイズに挑戦してみてください!

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