はじめに
Arduinoを活用すれば、シンプルなゲーム機を自作することができます。本記事では、Arduinoを使ってテトリス風のゲームを作る方法を詳しく解説します。小型の液晶ディスプレイ(OLEDやLCD)を利用し、ボタンでブロックを操作できるゲーム機を作成します。
また、これまで紹介したArduinoで電子ピアノを作ると組み合わせることで、ゲーム機をWi-Fi対応にすることも可能です。
必要な部品
Arduinoでテトリス風ゲームを動作させるためには、以下の部品を準備します。
部品名 | 用途 |
---|---|
Arduino Uno または Arduino Mega | ゲームの処理を担当するマイコンボード |
1.3インチ OLEDディスプレイ(I2C接続) | ゲーム画面を表示 |
タクトスイッチ(4つ) | ブロックの移動・回転用ボタン |
10kΩ 抵抗(4つ) | ボタンのプルダウン用 |
ジャンパーワイヤー | 各部品の接続 |
ブレッドボード | 仮配線のため |
圧電スピーカー(オプション) | ゲームサウンドを追加 |
EEPROM(オプション) | スコアを保存 |
RGB LED(オプション) | ゲーム中のエフェクトとして活用 |
システムの概要
- Arduinoがゲームロジックを処理
- OLEDディスプレイにゲーム画面を描画
- ボタンを押すことでブロックを移動・回転
- ブロックが積み上がるとゲームオーバー
- スコアをカウントし、プレイヤーに表示
- (応用)ゲームサウンドを追加して、より臨場感を出す
- (応用)RGB LEDでスコア達成時に演出を加える
配線と回路図
OLEDディスプレイ(I2C)の接続
OLEDディスプレイはI2C通信を利用してArduinoと接続します。以下のように配線します。
OLED ピン | Arduino ピン |
VCC | 5V |
GND | GND |
SDA | A4(Uno)/ 20(Mega) |
SCL | A5(Uno)/ 21(Mega) |
ボタンの接続
ボタンはそれぞれの動作に応じたデジタルピンに接続し、プルダウン抵抗を用いて安定動作させます。
ボタンの役割 | Arduino ピン |
左移動 | D2 |
右移動 | D3 |
回転 | D4 |
落下 | D5 |

スピーカーの接続(オプション)
ゲーム中の音を追加するため、圧電スピーカーを接続します。
スピーカー ピン | Arduino ピン |
+ | D6 |
– | GND |
RGB LEDの接続(オプション)
スコアアップ時やゲームオーバー時の演出として、RGB LEDを活用します。
LED ピン | Arduino ピン |
R(赤) | D7 |
G(緑) | D8 |
B(青) | D9 |
次回予告
ここまでで、ゲーム機の基本的な構成と配線について解説しました。次回は、Arduinoプログラムの実装とゲームロジックの詳細について説明します。
コメント